皆さんこんにちは。

今回の不定期日記では、車検で入庫されたE46のロービーム非点灯修理についてご紹介させて頂きます。

夜間走行中に前照灯の片側のロービームが点灯しなくなったというE46が入庫されました。

症状を確認するためスイッチをON/OFFすると、確かに左前照灯のロービームのみ点灯しなくなっています。

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一番疑わしいバルブ(HIDなのでバーナー)を交換してみても点灯しませんので、バルブ以外に問題があるようです。

次に疑われるのはカプラ内の接触不良です。カプラを抜いてピン折れや曲がりが無いかを確認した上でカプラ内部のピンの状態を調整してみるも状況は変わりません。

次に、カプラに接続されている配線根元の接触不良の可能性を疑い、カプラ根元の配線をグリグリしてみると、ロービームが点灯してくれました!!

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カプラ接続部に向かって軽く指先で押してみるだけでも点灯するため、どうやらカプラ内部のピンと配線との接触不良が原因のようですね。

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接触不良を起こしているカプラの在庫が無かったため、通常であれば取り寄せしてからの後日作業となるのですが、このあと直ぐにお車を使う予定があるとのことで片目状態では危険であることから、お客様と相談し部品取り車から対象カプラを切断採取してバイパスする事としました。

部品取り車から採取されたカプラ側の配線と、接触不良を起こしたE46のロービーム配線をギボシ端子で綺麗に接続します。

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カプラ内部の配線接触不良は、カプラのピンを抜いて修理することも出来ますが、ピン折れなどに注意しながら慎重に作業しなければならないため時間を必要とします。

今回のロービーム配線は信号線ではないため、ギボシ端子によるバイパス接続でも特に問題は無く、作業時間を最小限に抑えることができます。

最後にギボシ部を含む配線をビニールテープで巻いて絶縁処理をします。

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ロービーム側のHIDバーナーを元に戻し、カバーキャップをはめれば修理完了!!

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社外のライトを組み込んだりした場合など、コネクタ形状が微妙に合わずに接触不良を起こすケースなどあるそうですが、今回のカプラ内配線の接触不良はかなりレアな障害とのことです。

バルブ(HIDバーナー)交換などはDIYで簡単に行えるメンテナンスの1つとも言えるでしょう。バルブ交換などの際にカプラではなく配線を無理に引っ張ったりすれば、カプラ中で断線したりといったことは容易に想像できますので、DIYでバルブ交換されるような場合は注意してくださいね!!

私達は、長く快適なBMWライフを満喫いただくため、トレーニングを受けたメカニックがメンテナンスさせて頂きます。

他店でBMWをご購入された方でも「Tsutae’s Check Up」でBMWの診断をさせて頂きます。

つたえファクトリーでは、法定12ヵ月点検以上にBMW専用の点検項目を設けた「Tsutae’s Check Up」をご提供しております。この点検内容は、「即交換」「早期交換」「予備交換」と3段階に分けた診断書をお渡しし、今後のメンテナンス計画についてコスト面も踏まえながらメンテナンスさせて頂きます。

私達はBMWを身近に感じているパートナーとして、様々なご要望にお応えして参ります。

 

それでは皆さん、また次回お会いしましょう!!